北漢、そして北宋に仕え一族をあげて国家に尽くした悲劇の物語「楊家将」の頭領・楊継業です。

北方の国境で遼国に対していた楊継業でしたが後方にいる本軍の大将・潘仁美からは約束の支援軍も来ず、遼軍に包囲され孤立無援に陥ってしまいます。
その地を見やれば一方には蘇武廟、また一方を見やれば李陵碑。
かつて漢代に匈奴に対してやむなく降伏し、匈奴の中で貴族として迎えられた李陵は碑を建てられ、降伏することなく羊飼いとして過ごした蘇武には廟が建てられている。
楊継業は進退を決め、李陵碑に頭を打ちつけ自害したのでした。

当たるところ敵無しと言われた楊継業についたあだ名こそ、「楊無敵」。
戦闘には強いが、悲壮な最期を迎えたと言うのがやっぱり惹かれるところでしょうか。

このイラストは当サイトの34代目TOP絵として使用していました。