PS2用ゲーム「真・三國無双2」より三国志の蜀将・魏延です。

魏延、字は文長。
蜀でも代表格の武将なんですが、いかんせん「演義」での扱いが悪いために評価は少し低いです。
まあ、あの諸葛亮に嫌われてしまったのが不幸の始まりかな、と。
劉備には信頼されてたんですけどね。

有名な話では、漢中太守が選出されるというときに誰もが劉備の義弟の張飛がその任に就くだろうと噂し、張飛自身もその気になっていました。
ところが劉備が実際に任命したのは魏延だった、と。
みな大いに驚いたが、劉備は群臣を集め魏延に
「今、君に重任をゆだねるが、君は任に当ってどう考えているのか?」
と問いました。それに魏延が答えるに
「もしも曹操が天下の兵をこぞって攻めてきたならば、大王(劉備)のためにこれを防ぐ所存。副将が率いる十万の軍勢が攻め寄せれば、大王のためにこれを呑み込む所存。」
劉備はこの言葉に満足し、人々はみな見事と感じ入ったということです。

そして諸葛亮の死後も、ただ撤退しようとする楊儀らと、進軍を主張する魏延との意見が合わなかったために内紛を憂いた楊儀が魏延を殺害した訳で(楊・魏両人の個人的な諍いもあったらしいし)、時に言われるような諸葛亮の死後に魏延が謀反を起こしたとか、魏に寝返ったとかいう事実は無かったはずです。

とまぁ、弁護してみたり。実は私は魏延てけっこう好きなんです。
このイラストは設定イラストをもとにして描いたので、仮面の形がゲーム中のものとは少し違います。
あ、胸の鎧の白いトコ、色塗っちゃってた・・・。