秦末・楚漢・漢初の時代の人物、鯨布こと英布(?〜前196)です。

英布は少年時代に旅の人相見に「刑罰を受けたのちに王になるであろう」と言われました。
長じてより実際に鯨刑(刺青の刑罰)を受けた彼は「予言の通りになってきたぞ」と喜びそれから鯨布と名乗るようになったと言います。

始めは項羽に仕え、のちには劉邦に鞍替えをし漢帝国建国の功臣になり、故郷を含む淮南の王となりました。
しかし、後に自分と同じように諸侯に封じられていた韓信や彭越が粛清されて行くのを見て反乱に踏み切ってしまいます。
親征してきた劉邦に何が望みかと訊かれ「ただ皇帝たらんと欲するのみ」と、答えたと言います。

ところで、英布の一番のトレードマークとも言える刺青ですが、これってどんな風に入れられてたんでしょうね?
額なんでしょうか、頬なんでしょうか?文字なんでしょうか、絵柄だったのでしょうか?