三国志から魏晋の人物、杜預と王濬です。

杜預(字は元ト)、222〜284年。
優れた軍指揮官でしたが、自身は馬術・弓術はからっきしだったと言います。
また武辺の人物ではなく、自ら「左伝癖(左伝ヲタ)」と言っていた様に、『春秋左氏伝』等の経書の学問にも造詣が深かったようです。
杜預の首にはコブがあったそうで、呉の江陵を攻めた時に、土地の者がコブのある樹木に「杜預の首」と書いた事に怒り、それを書いた者たちを皆殺しにしたと言う話もあります。


王濬(字は士治)、206〜285年。
博学にして美貌の持ち主だった言いますが、若い頃は素行が良くなかったようです。
しかし長ずるに従い心を入れ替え、度量ある人間に育っていきました。
プライドは少々高く、同僚の王渾と折り合いが悪かったり、晋の武帝と衝突しそうになったという話も伝えられています。

このイラストは呉を滅ぼした時(280年)をイメージして描いてみました。

このイラストは当サイトの27代目TOPイラストとして使用していました。